〈注意事項〉

・世にも珍しい『お留ちゃんとお文ちゃんの百合エロ』です。つまりイロモノです。
・六年生が全員、先天的に女の子です。(名前や一人称はそのままです)
・百合ですが、どちらかと言うと食満文です。
・と言うより、食満がドン攻めです。女の子だけどAV男優みたいです。
・潮江は男性向エロ漫画の女の子みたいです。
・室町にあり得ない単語がバリバリ出てきます。いつにも増して文章が馬鹿っぽいです。
・平たく言うと、文のノリが中2病です。
・とてもお下品なので、18禁とさせて頂きます…
・なので18才未満の方はブラウザをそっと閉じて下さい。
・以上を読んでも「平気だよ!」って言える奇特な方のみスクロールしてお進み下さい。



























































とっぷり暮れた、くの一長屋の六年生部屋は、明日が休日なのも手伝い、酒が入るわ、騒ぐ者が出るわの酷い惨状であった。しかも、話題は不穏な内容になり始めている。
年頃の女だけの宴で酒も入ったとなれば、話がお上品とは言えない方へ流れるのも致し方ない事であった。
きっかけは小平太の言い出した一言だ。
「この前、一人でしてたら長次が急に帰って来てね、チョー焦ったら長次何て言ったと思う?『そのまま続けていい』だよ。私恥ずかしいの通り越して傷ついたよ〜。」
「あれはっ…私も焦ってて…」
聞いてよ聞いてよ!と仙蔵の肩を揺すぶる小平太の横で、微かに頬を染めた長次が俯いてぼそぼそと言い訳する。
「ああ、気まずいよね〜うちの部屋はそうゆう事ないよね、留さん」
「いや、俺はお前のオナニー見たことあるぞ。」
小平太を宥めながら伊作が留三郎に話し掛けると、留三郎は涼しい表情で答えた。
「えっ?えええっ!?」
「だって伊作お前、隠れてするのめちゃくちゃ下手くそじゃん」
真っ赤になって伊作は両頬を押さえる。
「酷いよ〜僕は留さんのオナニー見たこと無いのに」
「俺は隠れてするの上手いからな。お前に気付かれない自信はある。」
留三郎はけけっと笑って、仙蔵に話を振る。
「おまえらの部屋そこら辺の事情どうなの?」
「そのようなハプニングは無いな。」
「へ〜…仙蔵はともかく、文次郎はそゆとこドジりそうなのにね。」
伊作は自分の事を棚に上げて失礼な事を言う。
そこで文次郎はぼそっと呟いた。
「した事ねぇ…」
「えっ」
「つうか女でもオナニーってするもんなの?」
文次郎の発言に、伊作と小平太は手を取り合ってあり得ないと叫んだ。
「文次、自分の観音様触ったことないの!?」
「かんっ…」
男子クラスから『保健室の天使』と呼ばれている伊作が、その可愛らしい顔からは想像出来ないような台詞を吐いたので、文次郎は固まった。
「そんなんだからお前、房中術の成績悪いんだよ。」
その横から、食満がニヤニヤ笑って絡んでくる。
「うっうるせ!っていうかそんなことしてる方がおかしいだろ!なぁ、仙蔵?」
は組二人に前と横から責められて、文次郎は斜向かいの仙蔵に助けを求めた。
「…なぜ私に同意を求める。」
話を振られた仙蔵は、不機嫌を隠そうとせず酒を煽った。どんなに飲んでも顔色が変わらない事で有名な仙蔵の耳が、赤い。
そして話を誤魔化そうとしているのが、何よりの証拠であった。
「ち、長次!長次はしないよな!?」
文次郎はもはや涙目で、仲間内で一番清純派と言われる長次に問い掛けた。
「…」
男子クラスから『図書室の妖精』と呼ばれる彼女は、真っ赤に染めた顔を手で覆って俯いてしまった。
「俺が…おかしいの?」
泣き出す一歩手前でぶるぶる震え出した文次郎を、伊作はフォローしようとする。
「いや、こうゆうのは個人差があるから。保健室にも時々相談くるけど、あんまり気にしなくていいと思うよ。」
「はぁ?そりゃ個人差はあるだろうが、時に体を張って任務こなさなきゃならないくの一が、自分の体の事わかってなくてどうするよ。」
大丈夫だよ、と通称・天使の微笑みを決めた伊作を、留三郎はばっさりときる。
「いいか、よぉく聞け。」
芝居がかった動作で立ち上がった留三郎は、ぴっ、と右手の人差し指を文次郎の目の前に突き出した。
「オナニーはな、房中術の鍛練のようなモノだ!」
文次郎を除くその場の全員が「それは違うんじゃ…」と思った。しかし文次郎は天の啓示を受けた子羊のように、潤んだ瞳で留三郎を見つめた。
「なのにお前ときたら、男のするような鍛練ばかり。くの一の本分をわすれたのか?」
「と、留三郎…俺は間違っていた…どうすればいいんだ…」
遂に泣き出した文次郎の肩に、留三郎は優しく手をかける。
「大丈夫。俺が稽古をつけてやる…」
「お前ってやつはっ…」
ひしっ、としがみついて来た文次郎を抱き返して、留三郎は部屋の戸に手をかけた。
「伊作、お前今日は仙蔵の部屋で寝てくれ」
ぴしゃんっと戸の閉まる音を聞きながら、四人は暫し呆然としていた。
「…留さんさ、顔にはあんまり出てないけど、そうとう酔っ払ってたよね…?」
「…うん。」
ぽつりと呟いた伊作に、小平太が同意する。
「留さんって、お酒入ると獣のようになるんだけど、止めた方がいいかなぁ…?」
何故そんな事を知っているのか、と言う疑問を飲み込んで、仙蔵は答える。
「放っておくしかあるまい…付いて行ったあいつも悪い。」
とりあえず、四人は文次郎の身が無事であることを祈った。


「な、なぁ。ホントにすんのかよ」
少し落ち着きを取り戻した文次郎は、ことの異様さに気付き始めていた。留三郎の布団の上にもじもじと不安げに座り、唇を尖らせる。
「何を今更」
文次郎の前に座った留三郎は冷たく言い放って、自分の寝間着を勢い良く脱いだ。
「ひぇっ」
間抜けな声を上げて留三郎を見た文次郎は、その身体のいやらしさにくらくらした。
食満の身体は白く、普段文次郎が喧嘩のたびに「貧乳!」と罵っている胸は、小さいながらも思ったよりずっとボリュームがあった。乳首はきれいな薄紅で、生意気そうにツンと上を向いている。
お腹は滑らかな曲線を描いており、おへそは切り込みを入れたように縦にきゅうと窄まっているし、小さなお尻はきゅっと締まって上を向いている。
太ももはすらりと長いのに、むちむちとはち切れんばかりに張っていた。
(う…わ。何かエロい…)
文次郎の同室の仙蔵も美しい身体をしている。しかし仙蔵の触れがたい美しさと違い、留三郎の身体は思わず触ってみたくなる、見る人を誘惑するような美しさがあった。
「文次郎、お前も脱げ」
留三郎に声を掛けられて、文次郎は我に帰る。途端に自分の身体が恥ずかしくなってきた。
胸の大きさこそは食満に勝るものの、形が良いとは言えないし、小さい頃から海に出ていた肌は浅黒く、荒れている。
何よりもコンプレックスはその寸胴であった。太っている訳では決して無いのに縊れの殆どない、ぽこんと下腹が出たいわゆる幼児体型である。
「むっむり!」
「どうしてだ。」
「あっ…」
留三郎はブンブンと首を振る文次郎の肩を抱き、耳に音を立てて口付けを落とす。そして、文次郎が息を飲んだ隙に寝間着を剥ぎ取った。
「なに恥じらってんだ、女同士で。未通女でもあるまいし。」
留三郎がそう言うのには訳があった。忍術学園のくの一教室は礼儀見習いの娘を除いて、三年の終わりに一斉に房中術の実技実習が有る。文次郎も例に漏れず、実習を受けた筈だ。
「実習でしたっきりなんだよ…」
「えっ?」
「だからっ三年の時に実習でしただけで、それ以降はこうゆうことしてないんだよっ!」
真っ赤になって叫ぶ文次郎に、留三郎は目をぱちくりとした。
「マジ?」
「初めての時スゲー痛くて…それ以来怖くて房中術の実技授業逃げ回ってんだよ…お前に手解きしてもらったら、ちょっとは平気になるかなって」
震える文次郎を見つめて、留三郎はかわいい…と呟いた。よしよしと頭を撫でる。
「大丈夫だ。俺がちゃんと気持ちいい事を教えてやる。」
そう言って留三郎は膝を立てて座り、文次郎に見せるように、くぱっと女陰を開いた。
「文次郎、まず俺がするからよく見てろよ」
(わ、わぁ…)
文次郎は初めて見る女の部分を凝視した。留三郎のソコはすでにとろとろに濡れていて、指を這わすと、くちゅんっと切なげな音を立てる。
留三郎は唇を噛みしめ眉をハの字にして目を細めている。
「は…ぁ。文次郎、ここがクリトリスだぜ。わかるか?」
留三郎の指は、皮をかぶった芽を剥くようにきゅっと摘んだ。文次郎は唾を飲み込んで頷く。
「お前も自分のクリ、触ってみろよ」
「あ、ああ。」
文次郎も膝を立てて座り、おずおずと脚を開いた。
「文次郎、お前のソコ、すっげぇきれいだな。」
「え?」
「俺そんなきれいにぴんく色なの初めて見た…」
留三郎のとろんとした瞳で見つめられ、文次郎は震えた。
文次郎は留三郎に言われた通りに、陰核をそっと触る。留三郎がやっていたようにゆっくり擦ってみるが、緊張の為か濡れておらず、気持ち良くない。
「留ぇ…」
「濡らしてやるから待ってろ」
文次郎が助けを求めるように留三郎を呼ぶと、留三郎は事も有ろうに、文次郎の女陰に舌を這わした。
「ひぁっああぁっ!」
下半身に感じる生暖かい感触に文次郎が悲鳴を上げる。
留三郎の舌はチロチロと文次郎の陰核を刺激し時折唇を使って吸い上げるようにする。
文次郎の背筋に甘い悪寒が走り、頭のてっぺん辺りがぼんやりする。陰核はじんじんと痺れ、留三郎の舌が触れるたびに甘い疼きを下半身に散らした。
「は…あっあっ…ん…留ぇっとめっむずむずするぅっ…」
子宮がぎゅぎゅっと重くなり、味わったことのない感覚に、文次郎は脚を跳ね上げる。
不意に留三郎の指が、文次郎のキツい穴に入り込んだ。
「あ?…うんっ」
「文次郎痛くないか?」
「あ…うんっだいじょおぶ…」
しかし痛くはないとはいえ違和感はあるらしい、もぞもぞと落ち着かない文次郎に、留三郎は指を動かさずに、もう片方の手を文次郎の胸に伸ばす。
「ふ…くぅんっ」
仰向けに寝ている為、体側に零れた胸を押し上げるように揉まれながら乳首をちゅばちゅばと吸われ、文次郎は腰を揺らめかす。すると中にある留三郎の指の位置が変わって変な気分になる。
(あ…れ?コレが快感ってやつなのか…。っていうかコレもうオナニーのレクチャーとかじゃなくね?)
文次郎はぼんやりした頭で必死に現状を把握しようとするが、思考は分散されてまとまらない。とりあえずわかるのは、
(気持ちいいっ…)
「あ、とめぇっ…あっあっ」
急に留三郎の指が中を広げるように動きだした。同時に、いつの間にか下に降りていた留三郎の唇が、陰核を食む。
留三郎の指がある場所を掠めた時、文次郎の中がきゅうんっと締まった。
「もんじろっ…ここ、気持ちいいのか?」
口元を唾液と愛液でべとべとにした留三郎が、擦れた声で囁く。
「わ、わかんなあっふ…くぅんっ」
ついに涙をぽろぽろ零し、首を振る文次郎の、中の特別感じるところを留三郎は強めに押した。続けて、力を入れてソコを擦りながら敏感な陰核をぺろぺろと舐めてやると、文次郎のお腹が波打って、太ももの筋肉がぴくぴくと痙攣する。
ぞわぞわと背中を怖気が這い上がり、下半身にじわりじわりと熱が溜まる感覚に、文次郎は恐怖を感じた。
「なんかっ…変だ…んっ」
「その感覚に集中して、おしっこ我慢する時みたいに力入れてみな…」
「う、んっ…」
きゅ、と文次郎が下腹部に力を込めた途端、留三郎は指を強く突き立て、敏感な部分を啜った。
「あっあっあっ…んんんっー」
その途端、股の間がじいぃんっと強く痺れ、頭のてっぺんから霞がかかり、やがて頭の中は真っ白になる。身体の力が抜け、留三郎に弄くられている部分以外の感覚が鈍くなったように感じる。
そのくせ、力が入らない筈の身体は大きく跳ね、文次郎の意志とは別にぴくぴくと震えた。
初めて味わった絶頂に、文次郎は茫然自失でふうふうと荒く息を衝いている。ゆっくり指を抜かれるとソコが名残惜し気にひくひくと痙攣し、痺れの余韻が女陰にじんわりと温く残っている。
「潮吹いたのは初めてか?」
「…し、お。」
口を手拭で拭って、留三郎はびっしょりと濡れた手を文次郎の目の前に差し出した。
「ほら、お前のお尻の下もぐっしょりだろ?」
「…っ布団!」
ぼうっと留三郎の話を聞いていた文次郎だったが、下半身に感じる冷たい感触に慌てて飛び起きる。
「あぁ、気にすんなって。乾けば平気平気。」
「…俺が気にするだろう。お前毎日この布団使うのに…」
耳まで真っ赤に染めて俯く文次郎を、留三郎は思わず抱き締める。
「かーわいいな文次郎。」
「っうるさい!っていうかコレもうオナニーじゃないだろ!」
背中に留三郎の立ち上がった乳首が当たるのを感じ、慌てて押し退けながら文次郎は叫ぶ。
「確かに、やり方を教える、って当初の目的からだいぶズレちまったなぁ。」
留三郎はちょっと考えた後、とびきりいやらしく笑って文次郎の手を取る。そして、留三郎はその手を自分の脚の間に差し込んだ。
文次郎は驚いてびくりと震える。
「留三郎…」
「自分の触るつもりでさ、俺のココ弄って。ちゃんと出来るように教えてやるからさ…」
文次郎は、留三郎の言葉にぎょっとして目を見開く。
留三郎は文次郎の耳元に唇を近付けて、熱い息を吐いた。
「お前がエロいからさ、俺こんなに濡れちゃったんだぜ。」
擦れた声で呟かれて、ずくんっと官能を刺激されたのを文次郎は自覚した。


「ほんっと、すまん。」
二日酔いでがんがんと痛む頭を抱えながら、留三郎は畳の上に土下座した。文次郎は頭から布団を被って布団虫になり、留三郎を半目で見下ろしている。
その横で伊作がはらはらと成り行きを見守っていた。
「なんて言うか、俺は酔うとケダモノと化すらしく…」
「酔ってるようには見えなかった。」
「留さんはお酒があんまり顔には出ないタチで…」
必死でフォローを入れようとする伊作の横で、留三郎は乱暴に自分の頭を掻き回し、再び額を畳に擦り付けた。
「すまんっ!」
「すごく恥ずかしかった。」
「ごもっともで…」
「今も恥ずかしくて死にそうだ」
「悪かった。俺が悪かったから。」
文次郎は布団の中に引きこもって、もぞもぞとしている。
「ね、文次郎。とりあえず布団から出ておいでよ。朝ご飯無くなっちゃうよ。」
伊作がぽんぽんと布団を叩くが、文次郎は出て来ようとはしない。
「文次郎、何かしてほしい事はあるか?」
ちょっと涙声になって、留三郎はおろおろと文次郎に話し掛ける。
「…喉乾いた。水飲みたい。」
文次郎はそんな留三郎をちょっぴり哀れに思って、布団の中からぼそぼそ返答が返した。
ほっとしたように息を衝いて、留三郎は水を取りに行くため立ち上がる。
扉に手をかけたところで、布団虫がまた喋った。
「留、ちょっとは怖く無くなったかもしれない。…不本意だが。」
立ち止まった留三郎が、それを聞いて嬉しそうな顔をしたので、なんだかよく分かんないけど良かったなぁ、と伊作が微笑んだ。
少し和やかな空気が流れたが、この後、食堂で小平太に昨夜の事を根掘り葉掘り大声で聞かれた文次郎が、顔を真っ赤にしてブチ切れるのを三人はまだ知らない。