「晋作っ・・・・」
桂さんの声は上擦っていた。
きっと、あの人は今罪悪感でいっぱいだ。
ずっと弟のように思っていた僕を抱こうとしているのだから。
でもね、離してなんかあげない。だって僕は、ずっと桂さんが好きだった。
快楽に溺れながら、僕は冷静だった。
「桂さんが好きなんですよ。」
桂さんは知ってたはずだ。僕の視線があんたに向いていたのを。
気付かないフリをしていたんだ。僕がまだ子供だと自分に暗示をかけて。
酔わせて、押し倒して、引けないとこまで持ってった。
後悔するのはわかっていた。もう、どうでもよかった。
僕の、お世辞にも丈夫とは言えない体は、桂さんの熱に悲鳴を上げた。
多分、明日から僕は布団から出られなくなるに違いない。
桂さんは見舞いには来ないだろう。
布団を敷く余裕が無かったため、桂さんの膝と僕の背中は畳に擦れて血だらけになる。
血の臭い、荒い息遣い、全てが愛しくて、
ねえ、桂さん。心をくれないのなら体をください。
ブログに上げていた小説第二弾。
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