桂さんの背中。


華奢に見えて、じつは意外とがっちりしている背中。


大好きな背中。




その背中が細かく震えているので、僕は悲しい気持ちになった。


「かつらさん、かつらさん。」


頬を付けてみると、桂さんの背中はじんわりと温かい。


手を回すと微かに身体が強張る。


「泣かないでくださいよ。」


返事は無い。


「ねぇ、お願いですから。」


僕は桂さんの正面に回って軽く頬を抓ってやる。


「知ってますか?桂さんの笑顔は皆を幸せにすることが出来るんですよ。」




ねぇ、だから笑ってくださいよ。









(そして、ぼくをしあわせにして)









槇原さんの「NO.1」という曲から。

『君を笑わせたい 力ずくでも笑わせたい(中略)君の微笑みは皆を幸せにする。』

ってとこが桂高っぽくて・・・