夜の獣にご注意を。


「高杉? おい、寝ているのか?」
桂は一人、寝室で横になっている高杉に声をかけた。まだ夜半、高杉がこの時間 に眠っている事は珍しい。
「高杉……?」
顔を覗き込むと、想像以上に熟睡しているようで。
端正に整った顔に、ほんの少し残ったキセルの残り香がよく似合う。
「ん……」
桂はその漏れた声に少し驚き、距離をとる。だがすぐまたさっきと同じ距離にし た。
月明かりに照らされた高杉の顔は無防備で、そして、妖艶だった。
「……誘っているのか……?」
「だとしたらどうする?」
さっきまでは確かに閉じられていた瞳が開き、桂の方を見ている。口元に、笑み を浮かべて。
「……起きていたのか」
「まァな。銀時と辰馬はどうした」
はぁ、と溜め息を吐いて桂は言う。高杉の事だ、わかっているのだろうに。
「飲みつぶれて眠った。高杉もそうだと思ったのだが」
「はん、馬鹿野郎。俺が飲みつぶれる訳ねェだろうが」
「それもそうか……ところで高杉」
「あ?」
ふっ、と桂は笑う。寝そべっている高杉の上に乗り、顔を近づけて。
「さっきの言葉、真実と取るぞ?」
「あァ、勝手にしろ」
桂は高杉に口づける。深く、深く堕ちるように。
「んっ……ふ……ぁっ」
高杉の声は、桂を捉えて離さない。あぁ捉えられているのは一体どちらなんだろ う?
「んだァ桂。ちょっとシねぇうちに、大分巧くなったんじゃねェのかァ」
「は……」
にやりと高杉は笑う。その笑みは妖艶で、まるで挑発しているようで。
その言葉に桂は乗せられ、挑発に応える。

夜はまだまだ終わらない。

夜の獣にご注意を。



あとがき
岡野様にバースディ献上です!
一応攘夷時代の話です。桂高です。誘い受けな高杉さんです……一応。
と言うか、高杉さんカッコいいんですよ!! 本来は!!
でも私が書くとカッコよくないんです……すみませんでしたァア!!
こんなんで良ければどうぞお持ち帰り下さいませ。




ぎゃあああああ(鼻血)
青桐様からすげぇモンもらったよちくせう!!(動揺)
ほんとどうしよう・・・銀魂桂高ですよ?
しかも岡野が「女王様受け高杉」ってリクしたらほんとに女王様来たよ、夢みたいだよ。
しかもリクしてから8時間しかたってないよ?神だよ。

青桐一葉さまの素敵サイトはブクマの「黒揚羽」から