日記のログ文。カオス。随時追加予定。
大体が携帯で一気にばーっと書いているのでおかしい所だらけだと思いますが、見なかったふりして下さい。
上が新しい。
滝夜叉丸、ナ○トのサクラちゃんみたいに髪の毛バッサリいけばいい。
という妄想。
年齢操作で二年後なので、苦手な人は気を付けて下さい。
滝綾滝です。
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「喜八郎っ!」
滝夜叉丸の声は痛々しかった。
滝夜叉丸の美しく豊かな黒髪は無惨にも引き掴まれ、ぐしゃぐしゃと絡まっている。
綾部は滝夜叉丸の声に振り向くことが出来ない。
敵の忍はプロだ。否、プロであったろう男であった。山賊なぞに身を落しているが、技術は確かである。
(油断した。)
チッと舌打ちをして綾部は短刀を繰り出す。避けられた。
簡単なお使いの帰りであった。
六年生である二人が選ばれたのは、下級生が行くには少し距離が有ったからだ。やる気が有るか無いかは別として、二人は足が速かった。
綾部が見事な交渉術で学園長からかすめ取った団子代で休憩を入れ、山道を歩いている時にそれは起こった。
手裏拳が放たれ、咄嗟に避けた滝夜叉丸を毛むくじゃらの手が押さえつけた。
相手は二人組で、片方は忍、もう片方の、滝夜叉丸を押さえつけている男はただのごろつきのようだが、腕っぷしは強そうだった。
キインッと硬質の音がして、綾部の手から短刀が離れた。綾部は懐に手を入れ、クナイを取り出そうとしたが、それは阻まれ、両手を木の幹に縫い留められた。
「うっ」
敵の忍の手が懐に入り、撫で回すようにしながら、綾部の隠し持った武器を奪っていく。
(こいつは、私を犯すつもりだ。つまり、命を取る気はない。)
耐えれば良い、と綾部は口の中で呟いた。平気だ、初めてでもない。私は耐えられる。綾部は眼を閉じようとした。
ザクッ
何かが斬られた音に、綾部は閉じようとしていた眼を見開いた。
滝夜叉丸が、隠し持っていた戦輪で、己の髪を裁ったのが見えた。
「滝っ」
滝夜叉丸は戦輪を手に持ったまま、自分を押さえつけていた男の喉を掻き斬った。
綾部の手を掴んでいた忍が事態に気付いた時には、戦輪は滝夜叉丸の手を離れ、次の瞬間、忍の喉をも裂いた。
綾部は呆然として、その血飛沫を浴びた。
そして我に返ると、懐からクナイを出して、自らの髪を切ろうとした。
「喜八郎っやめろ」
滝夜叉丸は慌てて駆け寄り、その手を押し留めた。
綾部の大きな眼から、ぼろり、と涙が落ちた。滝夜叉丸は驚いた。
綾部は平素泣くような可愛い性格では無い。しかしこの時ばかりは、ぼろぼろと零れる涙は止まりそうに無かった。
「滝の、滝の髪が…私が、私のせいで」
「お前のせいでは無い。それに髪なぞすぐに伸びる」
「それでも…あんなに大事にしていたのに…あんなに美しかったのに…」
滝夜叉丸が落ち着かせようと背中を撫でると、わっと声を挙げて、綾部は滝夜叉丸に縋りついた。
「なぜお前がそんなに泣くのだ」
滝夜叉丸の問いかけに返事は無く、ただ背中に回った手に力がこもった。
滝夜叉丸も応えるように綾部の背中に手を回す。
「六年一緒に居て、お前が泣くのを初めて見たよ、喜八郎」
滝夜叉丸の腕の中で、綾部はしばらくわんわんと泣き続けた。
二人は、血や泥で汚れた着物を裏返した。
「変わり衣にはこんな利点も有るのだな」
滝夜叉丸が話しかけたが、先程取り乱したのが恥ずかしくなったのか、綾部はむっつりと押し黙っている。
「帰るぞ」
滝夜叉丸が動こうとしない綾部を見やる。綾部はふてくされたまま、それでも、おずおずと左手を差し出した。滝夜叉丸は苦笑してその手を握る。
「帰ったら、タカ丸さんに毛先揃えてもらわなきゃな」
二人は固く手を結んで、歩きだした。
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ウチの綾部は滝夜叉丸に対して気持ち悪い位の執着心がありますが、多分恋では無いと思います。
しかし恋よりもやっかいな感情だと思う。
まあ、そんなこんなで滝綾滝はプラトニックを推奨。
六年滝夜叉丸は、今よりは大分落ち着いてると思います。
珍しく体調崩した文次郎と、見守る仙蔵と、治療に来た伊作と、伊作に着いて来た食満。で、短文
嘔吐注意
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う、と文次郎が呻き声をあげ、右手で口を押さえた。
「文次、大丈夫?吐きそう?」
伊作が困ったな、手桶とか有るかな、と仙蔵に聞くが、仙蔵は首を降った。
「潮江、我慢出来ないなら此処に吐け」
食満がそう言いながら、盆のように両手をくっ付けて差し出したので、仙蔵は目を剥いた。
「留さん、僕がやるよ」
「いい、お前はこの後潮江を看てやるんだから手を汚さない方がいいだろ。背中撫でてやれ」
そうだね、と伊作が数度背中を撫でる。
文次郎は抵抗するように弱々しく首を降ったが、びっしりとかいた汗や苦悶で寄せられる眉根から、限界が近いのは明らかである。
「気にすんな、病人だ。出しちまえ、な」
文次郎は左手で敷布をぎゅ、と握る。暫くこらえているようであったが、白い寝間着の背中が二三隆起したかと思うと、口の端から堪えていた物が零れた。
「全部だせ」
仙蔵は優しく声をかけている食満を驚きを持って見つめた。自分には他人の吐瀉物を受け止める事など、決して出来そうに無い。ましてや普段、喧嘩をしてばかりの二人である。
「立花、悪いが手桶に水を汲んできてくれないか。あと、何ぞいらない紙は無いか?」
「ああ、僕落とし紙が有るよ」
伊作がそう言って、食満の手に落とし紙の束をのせ、更に手の下にもひいた。食満は慎重に文次郎の吐瀉物を紙に染み込ませようとしている。
そこまで見てから、仙蔵は手桶を取りに部屋を出た。
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尻切れとんぼ。
い組は食満のかっこよさにうっかりときめいてしまえばいいのではないか。あ、私、食満仙もぼちぼち好きです。
(私は食満受けですよ。本当ですよ。)