食満文を前提とした文食満の18禁作文です。
リバが苦手な人は逃げてください。
食満も潮江も激しくキャラ崩壊してます。特に食満。
ギャグなんで、そのつもりで読んで下さい…























 潮江文次郎は食満留三郎の下で情けない声を上げていた。
と、言うのも、潮江の尻の穴には張形がずっぷりと突き刺さっているのである。
時は半刻程前まで遡る。
 会計委員室で一人書類の確認作業をしていた潮江の所へ、食満はふらりとやって来た。
潮江は食満が戸につっかえ棒をはめているのに眉をひそめたが、食満はその冷たい視線をものともせず、餌を前にした野良猫のように潮江の背中に擦り寄って来た。
「今はお前の相手なぞする気はないぞ」
不埒な腕が腹に回ってくるのにぴしゃりと潮江が言うと、食満は潮江の背中に額を擦り付け、吐息を漏らした。その息の暖かさを布越しに感じて、潮江は小さく肩を震わせる。
「文次郎、頼むよ。シたい。」
潮江の耳元に口を寄せ、食満は濡れた声で呟く。そして唇を潮江のうなじにあて、切り揃えられた後れ毛を掻き上げるように舌を滑らした。
潮江は、食満が自分に許可を求めてくるこの瞬間が、一番嫌いである。
普段の潮江と食満は対等で、潮江は決して食満を恐ろしいと感じたりはしない。それが、この時ばかりは、食満が何か得体の知れない化け物の様に思える。
 抵抗出来ずに潮江が固まってしまえば後はなし崩しで、潮江は毛羽立った畳の上に押し倒された。潮江に覆い被さるようにした食満は、不自然に膨らんだ懐から何かを取り出して潮江に握らせた。木で出来たそれは、ずしりとした重さがある張形だ。潮江は青ざめた。
「どうだ。俺の自信作だ。」
潮江は食満の言葉に驚いて、持たされた物をまじまじと眺めてしまった。それはいきり立った男根を模していて、たぶついた皮や浮き出た血管まで細部に渡り再現されている。素人技にはとても思えない。挿入する事を考えてか、表面は磨かれてつるりとしている。潮江はうっかり感嘆の声を漏らした。
「前々から思っていたが、お前、器用だな」
潮江は自分が今からされるであろう行為を忘れ、食満の造形力うんうんと感心している。そんな潮江に食満は口の端を吊り上げ、まだわからんかと問い掛けた。
「お前の珍宝を思い出しながら作ったんだぞ」
ひっ、と悲鳴を上げて、潮江はそれを放り出した。食満はああ、と平坦な声を出して転がった張形を拾い、つうと舌を這わす。
「自分の珍宝をそんな乱暴に扱うものではないだろ、文次郎よ」
食満は切れ長の美しい瞳をぎらぎらと光らせ、厭らしいとしか表現の出来ない笑みを浮かべて潮江を見た。
 話は冒頭に戻る。張形はたっぷり油を塗られ、潮江の尻穴にぴたりと納まっている(潮江の思い違いでなければその油は学園の灯りに用いるもので、用具委員が管轄している。潮江は用具委員の予算を減らす事を決意した)。それをゆっくり動かしながら、食満は上機嫌だ。
「自分の珍宝を銜えるのはどんな塩梅だ?」
その言葉に流石の潮江も腹を立てて食満の腹を蹴り上げた。
「ばかたれぇ、い、いい加減にしやがれ」
食満は鳩が豆鉄砲食らったような顔で、暫く蹴られた腹を抱えていたが、仕返しに怯えて涙声の潮江を哀れに思ったのか、あっさりと張形を引き抜いて代わりに自分の陰茎を突き立てた。
熱い塊が侵入してくるのが悲しいかな酷く気持ち良く、潮江は食満と食満に馴らされた自分を呪った。

 と、これが二日前の出来事である。夕食後の鍛練を終え、潮江は風呂道具を抱えて足音も荒く濡れ縁を歩いていた。潮江はこの二日間、徹底的に食満を避けている。
潮江が理不尽な目に合うのは、別に今に始まった事でもない。食満は新しい遊びを思い付くたびに、にやにや笑って潮江に試すのが好きだからだ。不本意ながら、目隠し、緊縛、野外等を、潮江は一通り経験済みである。
しかし今回の事は無駄な凌辱耐性を誇る潮江でも、流石に腹に据えかねたらしい。潮江がこんなに腹を立てたのは、実習帰りの山小屋で若い娘に変装した食満に尻穴を犯された時以来である。
「今度こそは許さん。留三郎、絶対、泣かす」
鼻息荒く拳を握りしめて宣言すると、ふ、と耳元に息を吹き掛けられ潮江は飛び上がった。
「呼んだか」
「とととと留三郎」
食満は涼しい顔で、お前が俺の気配な気付かないなんて珍しいな、と嘯く。風呂の帰りらしく、白い寝間着だけを纏って小さな盥を持っていた。盥の中に、食満の手作りであろう木彫りのアヒルさんを確認した潮江は、張形のことを思い出して嫌な気持ちになった。
「文次郎、今日は伊作のやつ部屋帰ってこねぇんだ。だから忍んで来いよ」
二日前の事などさっぱり忘れたように、いけしゃあしゃあと部屋に誘ってくる食満に、潮江は頭に血が上るのを感じた。待ってるぞ、と言い置いてさっさと立ち去ろうとする食満に、
「誰が行くか、ばかたれ」
と罵声を潮江が浴びせかける。食満はそれを背中で受けて、軽く手を上げた。なんだかんだで潮江が逆らえないのを知ってる余裕の態度であった。

 結局、潮江は食満の部屋を訪ねていた。わざと乱暴に戸を開けて入り口に仁王立ちすると、食満が嬉しそうに笑うもんだから、潮江は毒気を抜かれてしまった。
言われるがままに一組だけ敷かれた布団に腰を下ろすと、食満がこてん、と潮江の膝を枕にして転がった。
なんだか野生動物が懐いて来たような気分になって、食満の下ろし髪を撫でると、食満は目を細めた。
「文次郎、お前に良いこと教えてやるよ」
潮江は手を止めて眉を潜めた。と、いうのも、食満の言う「良いこと」が本当に良いことだった事は殆ど無いからである。しかし、それに続く食満の言葉は潮江の予想を遥かに越えていた。
「あの張形な、お前に使う前に俺、自分で試したんだぜ」
内緒話をするように囁く食満を、潮江は凝視した。思わず、自分の男根を模した張形を尻に刺して、白い頬に血を上らせて腰をくねらす食満を想像し、その卑猥な様子に潮江はずくりと身体を疼かせた。
食満は潮江の首に腕を回し、自分の方へ引き倒した。
急に引かれた潮江は慌てたが、どうにか手をついて食満を下敷きにするのを避け、文句を言おうとした。
「おい」
「なあ、文次郎。俺、尻の穴、念入りに洗ってきたんだけど」
下から潮江を見上げて、食満はぺろりと自分の唇を舐めた。
「たまには趣向を変えてみるのもいいだろ。抱いてみろよ」
くらり、と眩暈がするのを潮江は感じた。

 潮江は恐る恐る食満の胸元に指を這わした。指が薄茶色の乳頭にかかると、食満が、ん、と小さいこえを上げる。
「お前、胸で感じるのかよ」
両胸を摘んで問うてやると、食満はアアと、返答とも吐息とも取れる声を上げた。
ごくりと唾を飲み込んで、潮江は食満の乳頭を唇で食んだ。途端、食満はぎゅうと上半身を反らし、ひくひくと痙攣する。食満の、ふうふうと苦しそうな息が部屋に響く。陰茎はこれだけの刺激で勃ち上がり、ほろほろと涎をたらしていた。
「もう勃ってる」
潮江のその言葉は、食満を辱めるつもり等はない、純粋な驚きから出たものだったのだが、食満は恥じらって、ばか、と言って脚を閉じようとする。食満の新鮮な反応に、潮江はどきりとした。
「いつも人の顔を珍宝で叩くような奴が何恥ずかしがってんだよ」
そう言って、潮江は食満の脚を割り開き、乱暴に陰茎を擦る。食満は眉根を寄せ、短い悲鳴をあげながら長い脚をびくびく跳ねさる。涎を垂らして恍惚の表情を浮かべる食満は、潮江の嗜虐心を非常に刺激した。
潮江は食満の陰茎に口を寄せ、ねぶりながら、今迄自分がされた数々の屈辱を思い出していた。仕返し、の字が具体的なものとして頭の中をちらつく。
唐突に口を離してやれば、限界に近いところで放り出された食満は震えながら、縋るような眼で潮江を見ている。
潮江はそのがくがくと力の抜けた食満の腰を持ち上げ、四つん這いにすると、突き出し尻を二度、平手で強く打った。
びしりびしりと鋭い音が響き、食満は悲鳴を上げて、びくびく震える陰茎から白濁とした精を零した。
「なんだ、尻をぶたれて射精しやがって。俺を責めてる時の威勢はどこにやっちまったんだぁ、留」
潮江は精を指で救い上げて、食満の、鋭い見た目とは反対に、意外と柔らかな頬に擦り付けた。う、と嗚咽を漏らし、泣き出した食満に、流石にやり過ぎたかと潮江が焦る。
「留三郎」
心配になり声をかけると、食満は顔を上げ、泣きながら潮江の指に付いた自分の精を舐め取り始めた。陰茎に施す口淫の様に唇を窄めてちゅぼちゅぼと吸い、舌で指先から付け根までを何度も舐める。ぐずぐずにとろけた瞳の中には悦楽に溺れる暗い光が宿っていた。
潮江は胸を突かれて息を飲んだ。涙と涎でくちゃくちゃになった食満の顔が何か酷く神々しいものに見えたのだ。潮江の中で、理性という名の壁から漆喰が剥離して、ばらばらと崩れ落ちた。
 潮江は叩かれ赤くなった食満の尻たぶを鷲掴んで左右に割開いた。ひくひくと蠢く菊座は、本人の宣言通りに綺麗に洗われていて、潮江が息を吹き掛けると恥ずかしげにきゅう、と窄まった。それに煽られ、潮江は分厚い舌でそこを突いた。
「ああ」
濡れた舌の感触に、食満が鳴き声を上げ、全身を痙攣させた。潮江の舌は徐々に大胆になっていき、皺を伸ばすようになぞった後、緩んだ穴の中に舌先を侵入させた。食満はもう言葉も出ないらしく、銜えた敷布を涎でべとべとにしながら、ぶるぶる震えて涙を流している。
食満の反応ににやりと笑った潮江は、わざとちゅばっ、と下品な音を立て食満の菊座から口を離した。そして、中指と人差し指をぴたりと合わせると、それを濡れそぼつそこへ突き立てた。
「あ、ああ、文次」
食満はいやいやと首を振りながらも、甘い声を上げてきゅうきゅうと指を締め付けた。
潮江がずぼずぼと乱暴に指を突き立てれば、手形の付いた白い尻がさらなる快感を求めて揺れて動く。
「文次郎、文次、ああ、もう」
食満が堪え兼ねて、その先を強請ると、潮江は食満の髪を掴んで強引に引き寄せた。
「お前ばっかり気持ち良くなってずるくないか。」
そう言うと、潮江は寝間着の裾を割り、下帯を緩めて陰茎を取出し、ちょんと覗いた亀頭を食満の唇に擦り付けた。そして、食満が口元を緩めたのを見計らって、両の手で食満の頭部を固定し、腰を動かした。
潮江は食満の薄い舌が、とても器用に動く事を知っていたが、あえてそれをさせない様に、乱暴に動いた。咽の奥を突いてやると、苦しさからそこが扇動して潮江を刺激する。食満は苦痛の表情を浮かべ、涙と涎ばかりか、鼻水まで垂らして、それでも必死に唇を窄め、ぎこちなく舌を動かして潮江を射精させようとしている。
これがあの留三郎か、と潮江は食満の様子を眺めた。恐ろしいと、逆らえないと思っていた相手が、赦しを求めて必死に自分の陰茎をねぶっている。自分は何を恐れていたのだろうか、留三郎だって自分と同じ只の年若い男じゃないか、と、もはや慧眼を開くような心持ちになると同時に、潮江の背筋に快感が走った。
「うぅ」
潮江は陰茎を引き抜いて、食満の顔に精を吐き出した。潮江自身も驚く程の量が、食満の前髪から顎までまんべんなく汚した。
潮江は息をつくと、呆然とした表情で荒く息をしている食満を転がして、赤子のおしめを替える時の様に、両足を一つに纏めて持ち上げ、所謂ちんぐり返しで脚を閉じさせた状態にした。そしてひくつく食満の尻穴へ、数度扱きあげて再び勃起させた陰茎を、のしかかる様にして上から捻り込んだ。
「ア、ア」
突然侵入してきた固い男根に、食満は咽の奥からひり出すような悲鳴をあげたが、同時に腰はゆらゆらと誘うかの如く動いている。そして、陰茎が根元まで入り込むと、拘束された脚を突っ張って射精した。
「は、入れただけで、イクのかよ。お前尻の方が素質、あんじゃねぇか」
「あああ、あ、ああ」
潮江は陰毛を食満の尻に押し付けるようにして、ぐるりと腰を回した。射精の余韻を感じる間もなく敏感な直腸内を掻き回された食満は、喘ぎながら虚ろな眼で潮江を見ている。
突然、潮江が食満の頬を平手打ちした。ばしっ、と痛そうな音が響いて、食満は驚きと痛みで眼を見開く。
「はは、てめぇの泣き顔、存外興奮するな、殴りたくなる」
食満はひ、と怯えた様な悲鳴を上げてきゅうきゅうと潮江の陰茎を締め付けた。潮江はちょっと眉をしかめたが、一度射精してまだ余裕があるらしく唇の端を吊り上げる。
潮江は一旦陰茎を引く抜くと、食満を脚を閉じたまま、本人から見て右を向かせて再び挿入した。そして、左手で食満の太股を掴み固定すると、腰を使いながら、右手で食満の尻を打った。
「ひぃ」
「打つたびに、締まりやがる。名器だな、留三郎」
潮江は食満の耳元で、低く呟いて唇を寄せる。食満はぐずぐずと泣きながら舌を覗かせ、潮江の口付けを受け入れた。

 潮江は昨晩の食満の痴態を思い出しながら、にやけて歩いていた。(うっかり潮江のにやけ顔を見てしまった会計委員一年の任暁佐吉は泣きながら逃げ出した。)
あれは中々良かった、と潮江は泣いて赦しを請う食満を思い出した。許して、と息も絶え絶えの食満を非情にも突き上げて、最後は引き抜いた陰茎を口で掃除させたのを反芻しながら、手でにやける口元を覆う。
今度食満が襲いかかって来たら返り討ちにする決心をしながら、自室の前で止まる。戸に手をかけると部屋の中から話し声が聞こえて来て、潮江は首を傾げた。
「それで、どうだったんだ」
妙に弾んだ声の主は潮江の同室の立花仙蔵である。
「いや、意外に凄かったんだ」
立花へ返事をした声に、潮江はびくりとした。食満だった。
「どうせいつものようにへたれて、俺が主導権握る羽目になるかと思ったんだが、意外や意外、すげぇ鬼畜でな。」
「ほほう」
「言葉責めするわ、人の尻ぶっ叩くわ、吐きそうになるまで珍宝で咽突いてくるわで。まあ、結構良くて四回もイッちまったんだが。」
「あの文次郎がなぁ。伊作とどっちが良かったか」
「あぁ、方向性が違い過ぎて比べらんないわ。伊作はどこまでも丁寧な感じ。まるでどっかのおひいさんみたいに扱ってくんの。あるはあれで良い」
「成る程」
「あ、でも一番良かったのは立花、お前だぜ」
「なんだ、気を使ってくれてるのか」
「いやいや本当に。お前、技術半端ねぇもん」
「ういやつめ」
笑い声とばたばたと二人が戯れ合う音の後、微かな衣擦れの音が耳に届いて、潮江は踵を返した。
不思議と怒りは感じず、むしろ呆れの方が勝っていた。これが悟りの境地なのかも知れないと潮江は思った。そして、おそらく自分と同じ被害者で有ろう伊作と、茶でも飲もうと保健室へ向かった。



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ここまで直接的な文は初めてかいたかもしれん…さよなら清純な私、こんにちは18禁の私。(清純な私なんて最初から居ないんじゃ…)
私が真面目にエロを書いたらどこまでギャグになるのか、と言う試みでした。
この潮江、多分食満に片思いしてる。可哀想に…この食満は潮江のことオモチャくらいにしか思ってないよ、絶対。
食満先輩は張形作る傍ら、用具委員の人数分木彫りのアヒルさんを作ったんだけど、富松に「子供扱いしないでください!」って突っ返されたので、自分で使ってます。と言うどうでも良い裏設定。